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●ゲーム業界馬鹿発言大賞1994
 ――1994年 12月 30日 発行
 ――企画・編集 ざるの会

  ※基本的に原文のままHTML化してあります。


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 はじめに
 「ゲーム業界馬鹿発言大賞1994」は、本書の編者であるざるの会が独自の評価軸で評価・選考した最も馬鹿な発言をした者(またはその発言)に与える大変不名誉な賞である。
 これまでこうした試みが行われてこなかったため、ゲーム業界のマスメディア(主にゲーム雑誌)には馬鹿な発言が野放しになってきた。
 しかし、私達は「馬鹿な発言」に限らず、広く「ビデオゲームに関する発言」について、もの足りなさを感じていた。現状認識の甘い発言、論理性に欠ける感情的な発言、宣伝のための意図的な虚偽発言…。あえて厳しく言えば、そこには「評者のレベルの低さ」や「マニアックすぎる独善」が感じられ、論理的で知性の感じられるものは少ないように思えるのだ。
 もちろん、全ての読者を満足させる批評やレビューというものは存在しない。私達がこの本で発表するやり方にも、多くの欠点や独善的な判断が含まれているだろう。
 しかし、このまま馬鹿野郎を野放しにしていては、ゲーム業界のマスメディアにはいつまで経っても馬鹿ライターしか育たない。馬鹿発言に対して黙認するかのような態度をとることは、ビデオゲームに関わる全ての人々にとって有害なのだ。ついでに言えば「馬鹿発言大賞」を選考することで「馬鹿な発言」についての議論を呼び起こすことも目的としている。読者の方々からのご批判・ご意見を期待してやまない。

 次に、本賞が具体的にどういった性質のものかを示しておこう。
 「ゲーム業界馬鹿発言大賞1994」の対象となるのは、1994年1月〜10月に発行された雑誌・書籍等のマスメディアにおいて、ビデオゲームについて馬鹿な発言をした者(またはその発言)である(注)。
 対象となる期間中、最も馬鹿な発言をした者(またはその発言)を、ざるの会の精鋭メンバー(議論の余地はあるが今回は匿名)で三日三晩討議して決定する。
 また、当ざるの会は、どの組織にも偏向しない中立的な立場を心掛けている。スタッフの中にはビデオゲームの開発に深く携わっている者がいることは事実として認めるが、選考にあたっては可能な限りバイアスをなくすように努めた。当会の性質上、アーケードゲームに関する馬鹿発言が主なターゲットとなる点はご了承頂きたいが、出来る限りコンシューマーゲームやパソコンゲームについての馬鹿発言にも注意を払っていく予定である。
 なお、メディアの発行部数や売り上げ冊数等は考慮しない。もちろん、声の大きな馬鹿発言と小さな馬鹿発言では世間に対する影響力に差があるが、純粋に馬鹿さ加減のみを吟味する。小声でつぶやいても馬鹿は馬鹿なのだ。日本テレビの「笑点」が声の大きさを考慮の中心としていたら、林屋こん平はとっくに座布団が十枚たまってしまっていただろう。

 とにかく、賞の設立目的がマスメディア(主にゲーム雑誌)に氾濫する馬鹿野郎を根絶することにあるので、その馬鹿ぶりを徹底的に暴き出し、晒しものにし、二度と馬鹿な発言ができないよう、読者諸君とともに監視していきたいと思う。ぜひご協力願いたい。

 さて、1994年の「ゲーム業界馬鹿発言大賞」を手にする不名誉な大馬鹿野郎はいったい誰なのだろうか?

                             1994年 11月 ざるの会

注→雑誌は発行日、書籍は初版の発行日をもとに集計する。なお、第一回のみ特例として10ヵ月間の集計とし、1995年以降は前年の11月〜その年の10月を集計期間とする。

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