モスビン(fe208esd57)さんのシェルリード線
★★モスビンさんのヤフーオークションはこちらです★★
線材の選択から始まり、その線を磨きあげるための研磨剤や、
音に多大な影響を及ぼすハンダの吟味。また、それらの組み合わせによる音の変化にまで神経を注ぎ込んだリード線は、自分の音を模索する楽しみ、すなわちオーディオの原点を、思い出させてくれることでしょう。オーディオマニアはケーブルを”必要悪”と考えていますが、とんでもない!シェルリード線は、レコード再生を楽しむための、必要アイテムなのです!
このページでは、レコード再生にとり憑かれ、究極のアナログオーディオを目指し、リード線研究に
夢と情熱を賭けた、ヤフーID/fe208esd57こと、モスビンさんの作品を紹介させていただきます。
「デジタルか、アナログか?」などとヤボなことは言いません。そこには楽しいオーディオがある。ただそれだけのことなのです。
*2004.9/6〜2006.1/22の掲載文は、当サイトの「ひとり言T・U」より転記しています
2004.9/6
オルトフォン・8N−OFC/A
SPケーブルやピンケーブルの絶対評価は出来ないので、選択は機器との相性や好みを優先させています。カートリッジとシェルを繋ぐリード線も同じです。写真は、ヤフーのオークションで購入できる”モスビン(fe208esd57)”さんによる自作のリード線です。市販品と比べても遜色がない程の非常に丁寧な作りで、音も私の好みにガッチリとはまってしまいました。
低域は量感を優先させるタイプではありませんが、細身にならず、よく弾みます。高域はカチッとして、多少華やかですが、艶があり繊細なので耳障りな音にはならず、輪郭が鮮明になり、細かな音もよく再生します。全体的に見通しの良い、すっきりさっぱりとした傾向で、音の広がりもよく爽快感があり、レコードを楽しく聴くことが出来ます。今迄にも数種類の市販リード線を試してきましたが、お気に入り度はこれがNo1です。
アナログは深みにはまると大変な事になりますが、現状に不満がある場合、音の入り口に最も近い配線であるリード線の交換は、かなり有効な手段だと思います。今回の音の変化は、アナログの楽しさを再認識するのに充分なものでした。
2004.11/21
オルトフォン・8N−OFCースーパーLTD 小さな投資で大きな効果!!
モスビンさん製作の”オルトフォン・8N−OFC/A”を使用していて、特に不満も無かったのですが、「もっと、いいものがあるに違いない!」と、つい欲が出でしまい、”オルトフォン・8N−OFCースーパーLTD”を入手してしまいました。違いは、線の太さが2倍になり、使用半田が100グラム6000円という、超高級品になったところです。
音の変化は、全てにおいてグレードアップされ、悪くなったところがありません。(これは凄いことです!)輪郭がより鮮明になり、低域も力強くなりました。もうこれ以上の音を求めるならば、カートリッジやプレーヤーなどの、何かしら機器の変更が必要でしょう。それとも、もっといいものが・・・・・これだからアナログにはまると、抜け出せなくなるんですね。
2005.2/28
先日モスビンさんに「最近は純銀線に興味が出てきまして・・・」とお伝えしたところ、早速純銀線使用のリード線を3種類用意してくださいました。今回はその中から特に気に入ったリード線を紹介したいと思います。
AET4N純銀クライオスーパーLTD
他の2種も良かったのですが、聞き比べることで、結果的に引き立て役にしてしまいました。
全体的に透明度が高く、すっきりとした音調で、低域はよく締り、押し出しのよいタイトな質感が好印象です。中高域の余韻の長さは銀線特有のものでしょうか?綺麗に尾を引いて消えていきます。ボーカルは歌声の周りに出来る適度な空間で、伸び伸びと歌ってくれます。フュージョン系の音楽では立ち上がりの良さを生かしたスピード感のある再生音が楽しめますので、おっとりしたSPとの組み合わせも効果的だと感じました。現在使用中のリード線(もちろん、モスビンさん製作)との比較では、低域方向の広がり、雄大さで一歩譲りますが(1セットで約0.5グラム軽いためかも・・・)、システムのバランスを考えると、今回の物のほうが良いところもあります。カートリッジは同じ物を複数個所有していませんので、どちらか一方を選ばなくてはいけないのですが、これは非常に迷います。それくらい魅力的な音を出してくれました。しかし、モスビンさんのリード線には、まだまだ上級がありそうですね・・・。
<追記>
聴き込むうちに、深く、そして踏ん張りの利いた粘り強い低音を再生してくれることを確認できました。高域もきらびやかで、アップテンポの音楽に良く合います。
2005.4/8
4NピュアシルバーSPスーパーLTD
まずは、いつものようにテクニカのVM型カートリッジ・AT−150EaGで試聴してみましたが、今まで体験した銀線とは傾向が異なり、高域がサラリとして、強調感の少ないオーソドックスな印象でした。そこでカートリッジを、同じくテクニカのMC型・AT−F3Uに替えて再試聴を行いましたが、これはガラリと印象が変わってしまい、少々戸惑ってしまいました。一聴してAT−F3Uの軽快なフットワークに磨きがかかり、鋭く切れ込みます。エネルギーバランスはカートリッジとシェルの影響もあり、ピラミッド型というよりは東京タワー型で、ボーカルは輪郭鮮明でクッキリとし、高域はシャープに散乱します。一音一音丁寧に再生しているようで、全帯域すっきりと見通しがよく、音像もよく締るので、SPの低域方向の分解能が向上したように聴こえます。このリード線は、音の不足分を補うという使い方などせず、あえて軽快で抜けのよいカートリッジと組み合わせ、相乗効果を狙った持ち味を生かす方向で使いたいものです。
2005.6/21
WE(ウエスタン)スズメッキ AWG22
メリハリの利いた分かりやすい音です。全域にわたり程よい肉付きで、芯がありダンピンクがよく、ロックやポップスとの相性が抜群。このキャラクターに耳が慣れると、他の音では物足りなさを感じるかもしれません。
2005.8/25
WE(ウエスタン)ブラックエナメル AWG20
低域方向に大きな特徴を持つため、どうしても耳がそちらに向いてしまいます。野太くパワフルで、体に受ける音圧がアップします。この腹に響く低音は長時間の試聴に耐えられないほどに迫力がありました。これだけ低域が出てくると、スピード感がいちじるしく低下しそうですが、標準範囲内に収まっています。ソースによっては中低域がもう少し切れて欲しいと感じるところがありましたが、これはSP-1000との相性によるところが大きいのでしょう。
中高域の響きや余韻は少な目ですが(・・と言うより、余分な色付けがないのかも・・)、それがかえって、楽器を至近距離で聴くような生々しさにつながります。
オーディオは好みが優先されますが、アナログマニアにとってこの音は、貴重な存在だと感じました。
2005.9/5
オーグライン スーパー・LTD・SP
怖いもの知らずで、エネルギーに充ち、輝かしい未来を見つめる若者をイメージさせる音!
パーンと突っ張った中域が最高に気持ち良く、それを支える筋金の通った力強い低域と、少し派手ですが音離れのよい高域が、SP−1000の音を10歳若返えらせてくれました。全域にわたりハイスピードで角をきちっと出し、モタモタしていると背中を押してくるようなタイプで、生ぬるいシステムに”喝”を入れてくれます。
優等生のSP−1000が、初めて反抗的な態度をとったような印象を受けました。
2006.1/22
オーグライン+プラチナ スーパー・LTD・SP
クリアでカチッとした傾向は前作同様で、更に中高域の品が向上し、低域は重心が下がり、深く、重く、沈み込みます。
細かい音の再現性が高く、音の広がりや位置関係も正確に表現されるので、カートリッジのチャンネルセパレーションが向上し、fレンジも広がったような印象を受けます。
前作と比べると、ややボーカルが奥に引っ込み、野性味も後退したと感じますが、これは優劣ではなく、SPとの相性で決めればよいレベルです。とにかく解像度が高いので、聴き慣れたレコードをモニタリングしながら試聴していました。
2006.2/5
ちょっと実験
<ホット側/オーグライン+プラチナ スーパー・LTD・SP/アース側/オーグライン スーパー・LTD・SP>
オーグライン+プラチナの高品位で深みのある音に、オーグラインの勢いを加えたいと、モスビンさんに相談してみたところ、「(カートリッジのコネクターの)白、赤にオーグライン+プラチナ。青、緑にオーグラインを繋げて聴いてみてください。好みの音になるはずです。」という答が、さらりと返ってきました。あまりにあっけない返答に、こちらも素直に従い、早速実験開始。いやはや参りました、理屈は分かりませんが、ホット側が主導権を握ながら、アース側の音を加味したような印象で(実際には、電気的に加味されたかどうかは分かりません)、好みの音です。(逆にすると、どうなるの???)このようなブレンドは、ピンケーブルでは良く見かけますが、シェルリード線では初めての体験で、下手をするとマイナスに働くこともあるかと思いますが、今回の組み合わせに限って言えば、いいとこどりの好結果となりました。
2006.10/13
アートリンク Hi-OFC
透明感・力強さ・切れ・肉厚・誇張の無い音・・・全てにおいてニュートラルなモニターバランス!基本をしっかりとおさえたこの音は、音楽ジャンルやオーディオ機器を選ばず、ビギナーからベテランマニアまで、好みをも超えて、安心して使えるでしょう。!1980円(定価)の音になるか、1万円の音にするかは、自分しだいです。
2007.1/6
WE スズメッキ単線24awg 1960’sNASSAU AT-7241
低域のエネルギーや全体の厚みは、以前聴いたブラックエナメル程ではありませんが、こちらの方が標準的なバランスを保っています。WE特有の低域の跳ね方も楽しめ、ボーカルの質感もいい意味でアナログ的。全体的にはメリハリ調で、中高域のシャリシャリ感は度が過ぎると耳障りになる帯域ですが、これは上手なスパイスの効かせ方と受け取りました。
2007.1/17
WE スズメッキ単線 awg24(絹被覆)SAVBIT Solder
WEらしい力感のある音で、緩んだ低音を量感を損なわずに、弾力を保ちながら凝縮してくれます。
高域のシャリシャリ感はスズメッキの特徴でしょうか?
音場の広がりより、音を中心に集めるタイプで、これはジャズ向きだと感じます。
2007.1/17
WEブラックエナメルawg24 1940〜50's 黒Dutch Boy Solder
非常にカチッとした音を出し、全域に渡り一貫した主張を持っています。
ソースによっては、チョット聴き疲れるくらいにパワフルで元気があり、おっとりとした音とは無縁です。
最大の魅力は、華やかな傾向の高域と、瞬発力と量感がそろった低域に挟まれた、中域のアタック音!
Midnight8.5U(MG850使用)の性格が変わってしまうほどの影響力でしたが、相性の悪さは感じることなく、むしろ、ガキ大将と大人しくて品の良い子供が仲良く楽しそうに遊んでいるかのようでした。
とにかく細かいことを考えずに音楽を楽しく聴かせる、魅力あるリード線です。
2007.1/19
VWS/Frontier.T
ビンテージワイヤーですが、新しい音の領域に足を一歩踏み入れたような、高次な再生音が楽しめるリード線です。
全帯域クリアで音場の見透しが良く、立体的な空間表現力に長け、力みがなく自然体。高分解能ですが、分解しっぱなしにはならず、出てきた音を空間でうまく融合して、そこに新しい世界を築いてくれます。そして雑味がないので、音数が多いのにチットもうるさく感じません。
非常に、か細いワイヤーだからでしょうか、体脂肪率の少ない締まった音質で、筋の通った力があります。質感が高いとか、高分解能だとか、そんなことはもう当たり前という感じで、さっさと次のステージに上ってしまったようです。
「新しい音の領域に足を一歩踏み入れたような・・」と書きましたが、二歩三歩と進んで行きそうなほど、ビンテージワイヤーは奥が深そうです!
(試聴にはMidnight8.5Uを使いました)
2007.9/14
VWS/REX.T
ビンテージワイヤーのリード線です。
とにかく線材が細いので、取り扱いは慎重の上に慎重を重ねて行わなければなりません。私は赤線を根元から2回も切ってしまいましたので、半田を溶かして再接合しました。
AT150MLX(VM型)→AU−α907LTD(フォノ入力)で聴いてみたところ、見通しのよい音場、切れがよく無駄のない、カチッとしていながら実に耳当たりのよい質感で、現代ワイヤーとは一味違う”これぞアナログ”といった音を聴かせてくれました。
現代ワイヤーの場合、デジタルをライバル視して蹴散らそうとする強さと緊張感が前面に出勝ちですが(そこが面白いのだけれど・・・)、このリード線の音は自然に耳に入り込み、緊張がほぐれ、聴いていて心地がよくなります。そして、素直にいい音だと感じます。
全体のエネルギー感やワイドレンジを求める方向とは路線が違うので、デジタルと比べる気が起きません。
試しにAT−F3U→MC専用フォノイコ→907LTD(パワーアンプダイレクト)で聴いてみたところ、全体のエネルギーが少ないと感じました。これはF3Uの特性、もしくは使用環境に問題があるのだと思います。
このことから”VWS/REX.T”は、アナログに精通したベテランマニア向きといえるかもしれません。
この音の方向性は、アナログの特権ではないでしょうか!?
(試聴にはD−118改を使いました)
<追記>
大体の音の確認を終え、引き続きF3Uでクラシックを聴いてみたところ、そのアナログディスクから、今までに聴いたことのない程の、聴きやすくて、美し〜い音色が出てきました!しかも今まで平面的にしか分離しなかった楽器が立体的に位置しました!この空間表現力はもの凄いです!!
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