Otokitiの、ひとり言U
2005.1/13
PHILIPSの古いカートリッジ
たぶん・・・・約20年前に新品購入したカートリッジです。ボディーにはPHILIPS 400、交換針の部分にはVSと印字されていますが、正式な型番は不明。価格は数千円程度だったと記憶しています。当時のプレーヤーでは、レコードの内周で音が歪んでしまい、使用頻度の少ないカートリッジとなっていました。
改めて音を聴いてみると、荒削りな印象もありますが、骨格のしっかりした、いわゆる骨太サウンドで、細かい事を気にせずガンガン前に突き進む音です。繊細感や滑らかさを要求することは出来ませんが、低域の押し出しが強く、多少音像が大きくなりますが、輪郭のはっきりとしたボーカルが前に出てきて、高域もそこそこ切れますので、音に勢いがあります。古いカートリッジですが音も含めて、まだまだ使えそうです。
2005.2/28
モスビン(fe208esd57)さんのリード線<その3>
(AET4N純銀クライオスーパーLTD)
先日モスビンさんに「最近は純銀線に興味が出てきまして・・・」とお伝えしたところ、早速純銀線使用のリード線を3種類用意してくださいました。今回はその中から特に気に入ったリード線を紹介したいと思います。
AET4N純銀クライオスーパーLTD
他の2種も良かったのですが、聞き比べることで、結果的に引き立て役にしてしまいました。
全体的に透明度が高く、すっきりとした音調で、低域はよく締り、押し出しのよいタイトな質感が好印象です。中高域の余韻の長さは銀線特有のものでしょうか?綺麗に尾を引いて消えていきます。ボーカルは歌声の周りに出来る適度な空間で、伸び伸びと歌ってくれます。フュージョン系の音楽では立ち上がりの良さを生かしたスピード感のある再生音が楽しめますので、おっとりしたSPとの組み合わせも効果的だと感じました。現在使用中のリード線(もちろん、モスビンさん製作)との比較では、低域方向の広がり、雄大さで一歩譲りますが(1セットで約0.5グラム軽いためかも・・・)、システムのバランスを考えると、今回の物のほうが良いところもあります。カートリッジは同じ物を複数個所有していませんので、どちらか一方を選ばなくてはいけないのですが、これは非常に迷います。それくらい魅力的な音を出してくれました。しかし、モスビンさんのリード線には、まだまだ上級がありそうですね・・・。
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<追記>
聴き込むうちに、深く、そして踏ん張りの利いた粘り強い低音を再生してくれることを確認できました。高域もきらびやかで、アップテンポの音楽に良く合います。
2005.3/13
AT6A66(オーディオテクニカ)
友人からオーディオテクニカのピンケーブルAT6A66(¥22000・2本1組・税抜き・1m・生産完了)を借りました。高価なケーブルは試聴せずに購入する勇気がありませんので、うれしい限りです。
CDプレーヤーとアンプの接続に用いましたが、深みと厚みのある低域をベースに、繊細で切れのよい高域。そして何より特筆すべきは、血の通った中域でしょう。非常に実在感のある音で、雰囲気が一変します。(銀線から変えると、余計にそう感じるのかもしれません)全帯域に渡り不足感や癖がなく、とても音のいいケーブルだと感じました。ただし、SPの弱味が露見する場合もありますので、癖の強いBHなどには厳しい審査員となるでしょう。
中高域の鮮度を落とさず、音に風格と厚みを加えたい場合には絶好のケーブルではないでしょうか。いや”加える”と言う表現は誤りで、原音(ソフト)に忠実な音を再現しているのかもしれません。いずれにしても、作り手の拘りを感じることが出来るケーブルです。
2005.4/6
ヘッドホン端子に直接スピーカーを繋げてみると・・・

パソコンのヘッドホン端子から、直接スピーカー端子へ接続して音を出してみました。音量は予想通り小さく、オーディオ用としては物足りませんが、一人静かに聴く分には、なんとか実用になります。しかし肝心の音はレンジが狭く、完全に駆動力不足で低域はボンつき、高域も出ていません。小型DB第5弾は良い意味で接続機器の音の差をよく表しますが、今回はそれがあだになり、ここまで音が悪いと、とてもこのような条件下では使う気にはなれません。
ものは試しと、ポータブルCDのヘッドホン端子でも実験してみましたが、高域は多少伸びたものの、やはり低域がボンつき、とてもよい音とは言えませんでした。
2005.4/8
モスビン(fe
208esd57)さんのリード線<その4>
(4NピュアシルバーSPスーパーLTD)
4NピュアシルバーSPスーパーLTD
まずは、いつものようにテクニカのVM型カートリッジ・AT−150EaGで試聴してみましたが、今まで体験した銀線とは傾向が異なり、高域がサラリとして、強調感の少ないオーソドックスな印象でした。そこでカートリッジを、同じくテクニカのMC型・AT−F3Uに替えて再試聴を行いましたが、これはガラリと印象が変わってしまい、少々戸惑ってしまいました。一聴してAT−F3Uの軽快なフットワークに磨きがかかり、鋭く切れ込みます。エネルギーバランスはカートリッジとシェルの影響もあり、ピラミッド型というよりは東京タワー型で、ボーカルは輪郭鮮明でクッキリとし、高域はシャープに散乱します。一音一音丁寧に再生しているようで、全帯域すっきりと見通しがよく、音像もよく締るので、SPの低域方向の分解能が向上したように聴こえます。このリード線は、音の不足分を補うという使い方などせず、あえて軽快で抜けのよいカートリッジと組み合わせ、相乗効果を狙った持ち味を生かす方向で使いたいものです。
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2005.4/21
SP−1000で、耳をリセット
メインSPの試作機は、自室以外に適応能力を示さない事が判り、あらためてBHに適した環境の重要性や、使いこなしの難しさを痛感しました。(実験室X参照)
”なぜ適応できなかったのか?”その答えは、”どのような目的で設計したのか”という事を考えると、ある程度納得がいきます。しかし自作SPと言えども、独りよがりの音では困ります(いや、それでいいか・・)。そこで今日は一息入れて、SP−1000で耳をリセットすることにしました。
測定は自室(ツーイーターとウーハーの中間にマイクを向けて軸上1.3m程度)。
流石!高級?SP。こんな至近距離でも見事な特性を示してくれます。でもこの測定結果、メインSPの特性とそっくりじゃないですか!!(実験室X参照)もちろん出てくる音は違いますが、特性だけ見れば、メインSPとこの部屋との相性はやはりいいようです。
話をSP−1000にもどしましょう。中高域の滑らで繊細な質感と奥行の出る音場に魅了され、いつ聴いても品格の備わった育ちの良い音がします。また小型SPの部類に入る大きさですが、懐の深いスケールの大きな風格も持ち合わせ、特に不得手なジャンルもなく、オールラウンドで鳴る音には安心感があります。難点は小型バスレフの宿命ともいえる、低音域の表情の乏しさです。また量感やパワー感優先で、フルレンジ好きの私としては、このウーハーはいささか重苦しく感じます。
ケーブル類の選り好みも激しく、例えばSPケーブルにキャブタイヤを使うと機嫌が悪くなり音が荒れはじめますので、標準装備のケーブルが無難なようです。アンプはやはりSANSUIのMosを使いたいですね!
じっくりとSP−1000の音を聴いた後でメインSPに戻すつもりですが、片やワンセット26万のメーカー製SP、片やワンセット25000円の8.5cmフルレンジユニットを使った自作品。この2つのSPを比べようとしているのではありません。これは私の作るSPから出てきた音の方向性を再度確認するためなのです。
「こんなにSP−1000の事を褒めておきながら、どうしてメインじゃないの?」と不思議に思うかもしれませんが、こればかりは好みがありますし、音を実際に聴いてみない事には、理解不能ですよね。
2005.6/21
モスビン(fe
208esd57)さんのリード線<その5>
WE(ウエスタン)スズメッキ AWG22
メリハリの利いた分かりやすい音です。全域にわたり程よい肉付きで、芯がありダンピンクがよく、ロックやポップスとの相性が抜群。このキャラクターに耳が慣れると、他の音では物足りなさを感じるかもしれません。
PC−OCC+7N・LTD
何を聴いてもバランスがよく、不足感がありません。これはリファレンスに使ってみたいリード線です。
金色に輝く単線リード線
とにかく抜けがいい音です。低域はソリッドでダンピングも良好。肉付きのよい暖かな鳴りかたではありませんが、これは爽快です!!SP-1000との相性も良く、気に入りました!!
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2005.6/27
方舟
ご存知、方舟です。とうとう行ってきました。音もほんの少しですが、聴くことができ感謝!感激!大満足!!
2005.7/20
祝!グランプリ!!木彫U
Stereo誌”自作スピーカーコンテスト”で”木彫U”の説明をする石田さん。(写真中央)
Stereo2005年8月号を見ましたが、毎年出品作品のレベルがアップしてますね。敷居が高いです。
それにしても、石田さんの三連覇は凄すぎ!!
2005.8/25
モスビン(fe
208esd57)さんのリード線<その6>
WE(ウエスタン)ブラックエナメル AWG20
低域方向に大きな特徴を持つため、どうしても耳がそちらに向いてしまいます。野太くパワフルで、体に受ける音圧がアップします。この腹に響く低音は長時間の試聴に耐えられないほどに迫力がありました。これだけ低域が出てくると、スピード感がいちじるしく低下しそうですが、標準範囲内に収まっています。ソースによっては中低域がもう少し切れて欲しいと感じるところがありましたが、これはSP-1000との相性によるところが大きいのでしょう。
中高域の響きや余韻は少な目ですが(・・と言うより、余分な色付けがないのかも・・)、それがかえって、楽器を至近距離で聴くような生々しさにつながります。
オーディオは好みが優先されますが、アナログマニアにとってこの音は、貴重な存在だと感じました。
2005.9/5
オーグラインスーパー・LTD・SP
怖いもの知らずで、エネルギーに充ち、輝かしい未来を見つめる若者をイメージさせる音!
パーンと突っ張った中域が最高に気持ち良く、それを支える筋金の通った力強い低域と、少し派手ですが音離れのよい高域が、SP−1000の音を10歳若返えらせてくれました。全域にわたりハイスピードで角をきちっと出し、モタモタしていると背中を押してくるようなタイプで、生ぬるいシステムに”喝”を入れてくれます。
優等生のSP−1000が、初めて反抗的な態度をとったような印象を受けました。
2006.1/22
オーグライン+プラチナ スーパー・LTD・SP
クリアでカチッとした傾向は前作同様で、更に中高域の品が向上し、低域は重心が下がり、深く、重く、沈み込みます。
細かい音の再現性が高く、音の広がりや位置関係も正確に表現されるので、カートリッジのチャンネルセパレーションが向上し、fレンジも広がったような印象を受けます。
前作と比べると、ややボーカルが奥に引っ込み、野性味も後退したと感じますが、これは優劣ではなく、SPとの相性で決めればよいレベルです。とにかく解像度が高いので、聴き慣れたレコードをモニタリングしながら試聴していました。
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2005.10/18
AT6S60(オーディオテクニカ)
すでに生産完了品ですので、中古購入したものです。
定価は、税抜き価格4000円/m。
ケーブルの価格帯は非常に幅が広く種類も豊富なため、選択に苦労するのですが、同メーカーのピンケーブル、AT6A66を使用してから、いつかはこのSPケーブルを試してみたいと思案していました。
音色はAT6A66と同系といった印象を受けます。特に強く主張する帯域はなく、質感は歪が少なく滑らかでありながら、フォーカスが鮮明。また、各音が分離しながら絶妙なバランスを保って自然に融合し、空間に広がります。とにかく声が心地良く、聴いていてうれしくなります。
勝手な推測にすぎませんが、このケーブルも設計者の優れた感性を反映し、音楽を聴くために、よく練り上げて創られたのだと思います。
2005.10/19
SA/F80AMGの防振対策
SA/F80AMGを裸のまま鳴らしてみると、フレームやマグネットカバーの振動状態がよく分かります。この振動による影響かどうか、定かではありませんが、SA/F80AMGの中高音は、水分を多く含んだ絵の具を画用紙に垂らしたかように、いま一つ輪郭がはっきりしません。購入当初から気になっていた、この音の”にじみ”の改善策として、マグネットカバーに鉛シートを貼り付けてみました。(写真の黒い部分は、ショート防止用のゴムシートです)残念ながらフレームには鉛シートが貼り付かず、中途半端な処置しかできませんでしたが、それでも対策前との比較では、低域は力感と
締りが増し、中域は多少張り出し、派手な高域はずいぶん聴きやすくなりました。”にじみ”はまだ感じますが、防振対策をやりすぎると野性味を失い、つまらない音になり兼ねませんので、この位がよい加減だと思います。
2005.11/10
自作派ですが、メーカー製SPには敬意を払っています
自作スピーカーを幾つも作り続けていると、メーカー製スピーカーの優秀さが身に沁みてきます。
自作スピーカーの場合、自画自賛が許されますが、メーカーはそればかりでは通用しません。よってメーカー製スピーカーは、再生可能帯域でのバランスに優れ、また、ユニットに無理をさせないため、変な癖の出ない物が製品化されます。ネットワークにしても、複雑に組んでいながら、最終的に巧く音をまとめ上げるところなどは流石だと感心します。「メーカー製は、ネットワークを組まなければ聴けたものじゃない」という反論が聞こえてきそうですが、ちゃんと聴けるのですから、それは余計に”大したものだ”と言っているようなものでしょう。低価格帯モデルのCPの高さも自作の比ではありません。私自身100セットを超える設計と製作をしてみて、つくづくそう感じるのです。
自作は趣味の世界ですから、”欠点も個性のうち”的感覚で、メーカー製には無い音を生み出し、時に大きな魅力を感じますが、ある帯域のみ突出した高音質を聴かせる場合などは、片寄ったエネルギーバランスによるものかもしれませんし、また在りもしない音を膨大に発することで、それを本当のエネルギーだと勘違いすることもあるでしょう。私自身ついついユニットに無理をさせてしまい、”低音は出るが余分な音が付き、質が確保できない””大きなピークやデップができる”など、さまざまな問題を抱えたスピーカーを製作してきました。もっとも実験自体が自作の楽しみなのですが、単純にサイズや価格を同一に並べてしまうと、自作がメーカー製を完全に超えることは、本当に難しいのです。
2006.1/5
原音再生ってなに?
2005年の暮、特に大掃除らしいこともせずにいたので、せめてCDプレーヤーのレンズクリーニングだけでもと思い、おもむろにクリーニング用CDをトレイにセットしました。
たまたまメインシステムに繋がれていたFE83E使用のDBから流れるアナウンスに従い操作ボタンを押す。たったこれだけの事で掃除完了。楽なもんです。次いでサブシステムのポータブルCDプレーヤーにもセット。やはり同じように再生ボタンを押し、こちらはSA/F80AMGから流れるアナウンスに耳を傾けました。・・・同じ声の筈が、随分印象が違います。もう一度メイン、サブの順に聴き返してみました。注意深く聴かなければ、まるで別人が話しているかように感じるほどの音質の違いに驚きます。年末に来て、ガツンと頭に衝撃を受けました。
普段から聴き慣れているボーカリストの場合、スピーカーユニットが変わっても「太い、細い、老けた、若くなった」程度の変化に収まりますが、リスナーが認知していない声というのは先入観なく耳に入ってくるので、音質の変化が大きいと別人になってしまうようです。
原音再生って何??大きな問題を抱えながら、新しい年のスタートです!
2006.1/23
パイン集成材使用の”小型DB第5弾特別バージョン”
パイン集成材は合板に比べ、”反りが激しい・割れやすい・値段が高い”などのデメリットがあることから、使用を控えていたのですが、”見てくれ”は格段に良いので、小型DB第5弾の”特別バージョン”を製作してみました。
案の定、完成した物は合板製と比べ、僅かな隙間や(もちろんボンドで埋めています)はみ出しがあり、精度では劣りますが、高級感が増したおかげで、充分目を楽しませてくれます(・・・と、思ってるのは自分だけ?)。また、外観がよいと、所有する喜びも倍増します!
写真は新品のFF85Kを取り付けたもので、従来のFE83E使用のものと比べると、ややうるさく感じますが、元気のいい音が楽しめました。
それにしても、開口部のR加工は疲れます・・・。
2006.1/25
小型DB第5弾改め、命名「Midnight(ミッドナイト)」
このスピーカーを聴く時間帯は、ほとんど真夜中です。小空間において、小音量でも音楽を充分に楽しむことができるからです。
結構お気に入りで、ずいぶん長い付き合いになってきましたが、まだ名前がありません。そこで小型DB第5弾を改め「Midnig
ht(ミッドナイト)」と命名しました。
(「夜鳴き小僧」でも、よかったかな・・・?)
2006.3/5
懐かしいレコード
最近実家より、アナログレコードをランダムに80枚ほど取り寄せました。
写真は故、手塚治虫氏原作によるアニメーション「海のトリトン」のサントラ盤です。
思い起こせば、まだ小学生の頃、TVアニメのBGMを意識しながら聴いた最初の作品が、この「海のトリトン」だったと思います。
モノラル盤で、音質も良いとはいえませんが、今でも純粋にこのメロディーに魅かれ、音楽鑑賞に浸れる、本格派アニメサントラ盤です。(もちろん、永久保存盤!)
2006.5/23
サブシステム撤去
製作したSPの試聴・実験用として、CDプレーヤー3台、アンプを4台使用していましたが、当面の間、システムを統一することにしました。
写真は2006年5月23日のセッティング風景です。
合計3組のSPを、接近した状態で横一列に並べる事になりますので、ベストなセッティングには程遠いのですが、それぞれのSPの特徴を生かす、チョットした工夫はしています。例えば、Midnightは小型SPですが、安易にSP−1000の上に載せたりせず(低音がなくなるので・・・)、床に座りながら聴く際に、ユニットの中心部が丁度耳の高さにくるように台(レコードラック)を設けています。
この3組のSPは、接続されている全ての機器(配線を含む)の審査員
にもなってもらいます。3組のSPを聴き回すことで、機器の個性をより詳しく分析できることでしょう。
念のために審査員は、SP−1000/Midnight/謎の、SP−Xです。
2006.6/16
石田邸にてOFF会
Stereo誌の競作に応募したスピーカーです。残念ながら書類選考で落選。
本体の寸法は、H1045/W230(300)/D120(200)(カッコ内は台座の寸法)
内容積15リットル弱。FE83Eの標準バスレフが6リットル(2発使用で12リットル)ですから、容積的には、けっこう小さいSPです。
右の写真は6月4日に行われた石田邸でのOFF会の様子。石田さんの作品は、かなり大型!しかも側板が開閉式で反射をコントロールできる仕組みです。ご本人は”仏壇”(正式な作品名です)に見えるらしいのですが、私には”スペースシャトル”に見えました。本来はFE88ES−Rを4発組み込む予定だったようですが、いろいろ考えを巡らせた結果、FF85Kを使用することになったとのこと。(Stereo誌編集部では、88ES−Rも競作SPに使用可という見解でしたが、石田さんの考えでは、やはり88ES−Rは8.5センチだという認識が強かったのかもしれません。この2つのユニットの実力差は歴然ですから・・・)
石田さんの”仏壇”は、OFF会後にダクトの調整がなされ、更にバランスが整ったということですので、再度試聴させていただきたいと思っています。
2006.6/28
Start line(スタートライン)自室での特性
Stereo誌の競作に出品したSPは、Start line(スタートライン)といいます。
写真はリスニングポイントL+R(sweep信号)でのf特。SPと後ろの壁の隙間は30cm。
SPの背面には、ホーンの開口部がありますので、壁の反射をうまく利用すると、8cmユニット2発、内容積15リットル弱のエンクロージャーでも、超ワイドレンジが実現します。
音の傾向は、低域の解像度がもう少し欲しいところですが、
フルオーケストラなどのスケールの大きなジャンルもこなす、”音の厚み”が特徴です。
2006.7/5
Start line(スタートライン)自室での特性〜ネットワークの変更〜
Start lineのネットワークは、設計当初コンデンサーにATT(アッテネーター)という構成でしたが、ATTによる音質劣化が激しく、どうしようもない状態でしたので、ATTを外し、とりあえず1.29μfのコンデンサーのみで、5HH10を繋げていました。そのため2006.6/28の測定写真では、3KHz〜6KHzに大きな谷ができています。そこで今回は、コンデンサーを3.3μfに変更し、さらに能率合わせのために、セメントの抵抗を入れてみました。測定環境の変化としては、床に敷いていた一畳分のカーペットが取り払われ、SPはほんの少し前に出しました。
抵抗による音質劣化は避けられませんが、(安物のATTよりは、かなりマシ!)測定結果でも分かるように、問題の谷は、ほぼ解消しています。
落ち着いた中域はジャンルを問わない懐の深さがあり、低域もけっこう力強く、ただ伸びているだけではありません。まだ改善の余地を残しつつも、GOAL LINEは間近に迫っていると感じます。
2006.11/4
プチ・ルームチューン
半自作の反射板です。”SPの上には高域用、レコードプレーヤーに乗せているのは中域用”と勝手に決め付けています(笑)。意外と効果的で、高域の量感が増し、中域には艶がのり、ボーカルの実在感がアップします。低域の音階も明確さを増し、音場も豊かになりました。ただし、SPとの相性があり、FE107(旧型)のDBでは、少々中域が張り出し過ぎ・・・中央の反射板を2枚くらいにすると丁度いいかもしれません。製作も簡単で、投資金額も安かったので、得をした気分です!これは楽しい実験でした!
2006.11/7
プチ・ルームチューン 2

Midnight用(FE83E使用)にセッティングした反射板です。
ジオラマのステージが浮かびあがり、ミニチュアの演奏会が始まります!ボーカルの生々しさ、実在感がアップ!手を伸ばせば届きそう!(まぁ、ニアフィールドですから・・)今回は適当な位置に反射板を置いただけですので、きちっとセッティングすれば、まだまだよくなると思います。少し離れて聴くと、更に音が広がり、外側のSPが鳴っているような錯覚を引き起こします。定位が悪くなるといったものではなく、自然に音が広がる感じです。横置きラックを利用して、ミニ・ステージを作るといいかもしれません。部屋全体をチューンすることは難しいですが、この程度なら手軽で簡単、しかも安い。プチ・ルームチューン!これはいけます!!ミニ・ステージ化を、いつかはやってみたいと思います。
2006.12/29
プチ・ルームチューン 3

パネル式のカーペットに反射板を両面テープで貼り付け、システム背後の壁に立てかけてみました。
反射音が豊かになり、音場感が更に向上!これだけの変化があると、反射音のチューニングにも、クラシック向きとかジャズ向きといった、細かな設定ができるのだろうと予感します。
リスニングポイントで聴く限り、反射板の位置を変えると音像も動きますので、実際には多量の反射音を聴いているようです。つまり、SPから1メートルも離れれば、直接音だけ聴きたくてもそんなことは無理ということでしょう。更に付け加えると、”音が良い=部屋の音が良い”と言い換えることもできてしまうのです(もちろん、まずSPから質の良い音が出ている事が条件だと思いますが・・)。たぶんですが、それは音離れの悪い低能率SPで、顕著に現れる傾向があります。過去に訪問させていただいた部屋の環境を思い起こせば、大きく頷くことができるのです。
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