オーディオ武者修行


2004.6/23
石田健一さん<その1>
「手作りスピーカー研究会」のHPを立ち上げてから、約2ヶ月が過ぎようとしていた頃、私のパソコンに一通のメールが届きました。
<受信日時>2003年6月17日<送信者>石田健一<件名>はじめまして。私のHPを見ていただいた方からのメールである事は、すぐに察しがつきましたが「石田健一さんて・・・」Stereo誌の工作特集をご覧の方は、きっとピンときたことでしょう。そう、あの工作名人の石田健一さんだったのです。(Stereo誌2003年7月号 P41 SP競作”Stereo賞受賞”・2002年7月号 P22 etc)しかしこの時点では、まだ本人確認ができていなかったので、「本当にあの石田さんだろうか?そうだとしても、私のような素性の知れない者を相手にしてくれるだろうか?」と、気になって仕方がありません。あれこれ考えても仕方がないので、思い切って2回目のメールで尋ねてみたところ、本人である事が確認でき、「人違いでなくて良かった〜」と、胸を撫で下ろしました。そしてこのメール交換の直後に、タイミングよくStereo誌2003年7月号が発売され、石田さんに、私の顔を知ってもらう事が出来たのです。きっと、「こんな若造だったのかー!」と思ったに違いありません!(若くないですけどね・・・。)
その後も、幾重にもわたり情報交換をさせていただいたわけですが、その間に石田邸は建て直しを行い、今年4月にめでたく完成されました。そして今回、出来立てホヤホヤの”新リスニングルーム”にお邪魔させてもらう運びとなったのです。リスニングルームの詳細については、今後紙面で紹介されるかもしれないので、ここでは省かせてもらいますが、とにかく遮音性の良い部屋で、近くにバス通りがあるにもかかわらず、外の音がほとんど聴こえません。石田さん曰く、「遮音が良すぎる為、低音が逃げなくて困る」「測定はしていないが、この部屋には中低域辺りに大きなピークでがあるようで、ブォワ〜ンと音が残る帯域がある」と悩んでおられました。
さて、実際に音を聴かせてもらった訳ですが、実は当日の部屋には、写真に写っていないSPがセッティングされていたのです。そのSPは2004年8月号・競作特集に載る予定の・・・・おっと、いけない!現時点では明かす事が出来ないのでした!この続きは7月20日以降に掲載します・・・が、一つだけ言っておきたい事があります。それは、このマル秘SPの本当の良さは、後ろの壁から離し、必ずセンターで聴かなければ判らない!ということです。石田さんのリスニングルームではそれが可能ですが、競作の審査会場である”方舟”では、どんな聴き方をするのでしょう?皆、順々にセンターに座って聴くのでしょうか?気になるところです・・・。


2004.7/18
石田健一さん<その2>*競作出品SP”リバーシー”を聴く!*
石田さんのオーディオルームは3階にあります。重い防音扉を開けて中に入ると、透き通るようなピアノの音が部屋いっぱいに広がっていました。鳴っていたのはFF85Kを前後に装着した、競作出品作品の”リバーシー”。これはバックロード・バスレフタイプのSPです。バックロード・バスレフとは、数年前から石田さんが取り組んでいる方式で、ホーンの出口に開口面積よりも狭いダクトを取り付けたものです。(FOSTEXのタイプとは異なります)このダクトにより、ホーンの癖を軽減させ、更に、短いホーンでは再生できない帯域を、ダクトの共振で再生させます。今回の作品ではスタンドの部分全体が、ダクトになっています。

部屋の構造の説明を聞いた後で、本格的な試聴をさせてもらいました。ソフトは聴き慣れた綾戸智絵の”To You”。最初のセッティング位置はスーパースワン改の横(上の写真参照)です。聴いた瞬間、音の透明度にハッとさせられました。FF85K特有の”きつさ”がなく、高域がとても綺麗に出ています。これは前後といえども、ユニットを複数個使用した結果でしょう。ピアノ、ボーカルが共に生々しく、弦もよく弾(はじ)きます。ただ、ギターの胴鳴りが強調傾向になるのが気になりましたが、これが石田さんの言う、部屋の癖なのでしょう。そこでSPをかなり前に出して置いてみました。(部屋が広いと、こんな事も出来るんですね)すると、SPの存在を忘れさせてしまうほどに、音像がグッと後方に引っ張られ、そこに綾戸智絵が3Dで浮かび上がりました。これは凄い!箱の後ろに取り付けたFF85Kの音が、後方の壁に反射する事で、奥行き感がでるのですが、定位が曖昧になる事無く、音像に立体感をあたえるのです。こんな音は聴いた事がありません。この音を聴くためには、後ろの壁との距離調整と、リスニングポイントをセンターにとる必要がありますので、狭い部屋では不可能です。広い(広すぎる?)方舟では、いったいどんな音場になるのでしょうか?。Stereo誌8月号が楽しみです。
他のソフトでも試聴しましたが、透明度の高さは申し分なく、気持ちよい音を聴かせてくれます。低域は部屋の影響も受けてか、凹凸があるように感じましたが、これは吸音処理で解決されることでしょう。「この部屋は中低域が残るので、自作SPを設計する際、低域のチューニングが難しい」と石田さんは語っていました。
コンクリートの部屋は低域が逃げづらい、木造住宅は低域が逃げやすい。リスニングルームの調整は大変ですが、行動派の石田さんの事です、今日も理想的なリスニングルームの実現に向けて、奮闘していることでしょう。

<追記>
上記の文はStereo誌8月号が発売される前に書いたものです。
石田さんの作品は見事、グランプリに輝きました!

2004.6/25
スーパーレアの生息する 美容 エステサロン−驚異の斬鉄SP!−


石田さんのオーディオ仲間で、スーパーレアを自己流に使いこなす、エステサロンにお邪魔しました。お店がそのまんま、リスニングルームになっています。機器の詳細は
”スーパーレアの生息する 美容 エステサロン”をご覧頂くとして、早速試聴会の模様をお伝えします。

試聴会はもちろん、営業時間外で行いましたので、メンバーが集まったのは20時位です。この試聴会には小池望さん(観音力P48)も参加されました。皆さんとても親切で気さくな方でしたので、私としては緊張もせずに助かりました。まずは簡単な自己紹介を済ませ、それから試聴開始です。
初めにSPシステムの構成を見た時、「スーパーレアにスーパーウーハーを追加する必要があるのだろうか?しかも中高域をJBLのLE175で強化してある!少々やりすぎなのでは?」と正直思いました。しかし実際に音を聴かせてもらうと、なるほど、納得のサウンドです。レンジが非常に広く、各ユニットの音が絶妙に混じり合い、システム全体のバランスをとっていました。流石!見事にスーパーレアを調教しています。低域はドスが利いて力強く、高域は繊細で綺麗に伸びています。特筆すべきは中域で、この音はなかなか聴けるものではありません。何が凄いって、切れ味がカミソリで切るような感じではなく、刀で鉄を”斬る”ような、力強さがある切れ味なのです。もちろん切り口はピッカピカ!(斬って斬って斬りまくれー!!)ここまでの音を出してしまったら、スーパーレア単体には戻せないでしょう。将来このシステムはどう発展していくのでしょうか?とても楽しみです。
使用機器も高級機揃いで、アナログの音も素晴らしく、この試聴会では図々しくも、ほとんど私が真ん中のリスニングポイントに座っていました。音キチが4人も集まると話が弾み、試聴会とオーディオ談義は、結局1時過ぎまで続きました。ご近所は大丈夫だったでしょうか?そう言えば、凄い低音で、”家が揺れてましたよ。”気さくな店主さんに、明るい奥様。本当に良くして頂き、ありがとうございました。



2004.6/27
<小池望さん>めったにお目にかかれない、D−150”モア”


いったいこの日本列島に、何羽生息しているのでしょか?天然記念物級である事は、間違いないでしょう。自宅に備え付けの”モア”なんて、めったに聴けるもんじゃぁありません。
小池さんとは、上記の試聴会で初めてお会いしたのですが、事前情報として”モア”を所有してらっしゃる事を、石田さんから聞かされていました。”モア”を製作するくらいの人ですから、ガッチリとした体型の大柄な人物を想像していたのですが、予想は大外れ!体重45キロと小柄な方で、第一印象ではとても物静かな感じを受けました。しかし、システムを拝見させてもらうと、その使いこなしの徹底振りには舌を巻くばかりで、そこには小池さんの内に秘めた芯の強さを、うかがう事が出来ます。
リスニングルームはとにかく広い部屋で(勿論、防音対策も施されています)、SPからリスニングポイントまでは、5〜6メートル位はありそうです。モアにはYAMAHAのツーイーターを載せ、更に超低域は、市販のスーパーウーハーを追加して補強しています。また、リアSPを(ネッシーJr.ES)部屋のコーナーに置き、マルチ・チャンネルにも対応。アンプも故長岡鉄男氏推薦の機器を揃え、Lo−DのHMA−9500MKUにいたっては、初めて実物を見る事が出来ました。
小池さんの使いこなしの妙に、これだけの環境と機材です。音が悪い筈がありません。優秀なソフトを聴くと、スケールが大きく、細かい音もよく再生し、音場も3次元的に広大です。映画館の迫力にピュアオーディオの音質!ここまで来ると、AVもピュアオーディオも分け隔てなく、「良いものは良い」と納得させられます。本当に音が”すっ飛んでくる”ようでした!

今回もまた、貴重な体験をする事が出来ました。さすがに”モア”を作るわけにはいきませんが、FE88ES−R用のスーパーフラミンゴ改くらいは、設計してみたくなりました。今度また遊びに行きますので、我が家のテレビより遥かに綺麗なDLPプロジェクター(80インチのスクリーン)で、DVD鑑賞をさせてください。



2004.7/6
<阿部昭男さん>驚きの連続!開いた口がふさがらない!


我が家から40分ほど車を走らせると、阿部さんのお宅に辿り着きます。こんな近くにフロントホーンを自作してしまう超マニアがいたとは!それだけでも驚きですが、実物を拝見させてもらうと、その大きさに圧倒され、開いた口が塞がりませんでした。

阿部さんは、Stereo誌(2003/8 P206・2004/7 P38)や地元新聞社などの取材も受けられているので、既にご存知の方も多いでしょう。SPは勿論、SPターミナルや独創的なインシュレーターも作ってしまう自作派です。そしてその作品を一目見ようと、今までにもたくさんの方が訪れているそうです。私自身、ここまで本格的なフロントホーンは聴いた事が無いので、ホーンの形状による音の違いや、市販されている製品との比較などは全く出来ませんが、今回の訪問はとても勉強になりました。

阿部さんは独自のオーディオ感をしっかりと持っており、その感性はシステムに反映され、それ故に自作のSP達は、人工的な音造りをしたソフトを一切受け入れてくれません。
聴かせていただいたSPは、Stereo誌の競作に出品された小型フロントホーン(この時点では、まだ詳細は書けません)。フォステクス(FE168Σ)とメインSPのローサー搭載フロントホーンの3機種です。ローサー搭載のSPは、音の抜けがよく、高域も不足感はありません。実はこのローサー、修理が必要だそうで、あまり長く聴く事が出来ませんでした。残念。という事でFE168Σを主に聴いて来ました。さすがにローサーと比べると、フロントホーンとの相性は厳しいものがありますが、それでもしばらく聴いていると「これで充分」と思ってしまいます。むしろウーハーの追加を考えなければ、帯域バランスはとれています。
「フロントホーンは至近距離で聴くと良いですよ」と、阿部さんはおっしゃいます。SPをリスニングポイントに向け、軸上1.5〜2メートル位の位置で聴きました。これは壺にはまりました。低域はそれ程伸びてないはずですが、スケールが大きく、特にソロや小編成の楽器の音が生々しく、ホール感も良く出ます。これは直接音とフロントホーンで生成された間接音が、同時に耳に届くからでしょう。まるで、目の前に大きなパノラマスクリーンが在るかのごとく、音像が浮かび上がります。この音場感は癖になりそうです。
ソフトを選び、リスニングポイントも超シビア!部屋の反射音は一切不要。まさに阿部さん一人だけの為に作られた、特別なシステムです。このような音を聴くと必ず欲が出てきます。「ユニットをFE168SSに変更すると、どんな音になるんだろう?」「競作用のSPも、高能率型に付け替えると、とんでもない音になるんじゃないだろうか?!・・・」このような興味が尽きぬまま、あっという間に時間は過ぎ、阿部さんのお宅を後にした私でした。



2004.7/30
天野 武宏さん *長岡式バックロードホーンの、進化系がここにある!

ホームページ
AMANO'S 超・究極のBH でおなじみの、
天野武宏さんのお宅を訪問する事ができました。

天野さんの自作SPは、故長岡鉄男先生のBHを基にしていますが、長年の経験から得た独自の設計理論を惜しみなく注ぎ込んでおり、外観はもちろん内部の音道もオリジナルに仕上がっています。開口部以外には吸音材を貼らずに、ホーンの癖を取り除く設計と工夫には妥協を許さず、o単位の調整を行ってきました。完全な曲面を描かないホーン構造で、これだけ音に癖を持たないBHは、まれでしょう。しかも、前面開口です!

SUT−200(FE208ES装着)にはヤマハのツーイーターをプラスしていますが、繋がりが良く、高解像度で実に自然な音色です。”高分解能・高解像度な音”と言うと、耳にきつい印象がありますが、このSPは、特定の音が強い自己主張を示す事がなく、一つ一つの音が調和を保っています。またバッフル面積が小さく、音場感にも優れたパフォーマンスを示してくれます。

SUT−100(FE108ES II 装着)にはFostexのT96A−EXをプラス。この組み合わせもマッチィングが良く、ツーイーターを意識せずに聴く事が出来ます。私もESUにはツーイーターが欲しいと考えていましたが、高価なツーイーターをたくさん試すわけにもいきませんので、これは参考になりました。低域はゴリゴリした感じではなく、程よい量感タイプ。更にこのFE108ESU用の箱(3分割の上段部分)を、FE88ES−Rの箱に交換して聴かせてくれました。ちなみにこの箱、元々は108EΣ用だったそうです。(箱の構造については、天野さんのHPを見てください)中・下段の箱は、FE108ESU/EΣ用ですので、低音が少し膨らみますが、ホーンの癖はほとんど無く、音楽性が豊かで、透明度の高い中高域はツーイーターの必要性を感じませんでした。

この日は午後に予定が入っていましたので、限られた時間内で、せわしなくCDを入れ替えながらの試聴でしたが、三種の音を聴く限り、長岡式との方向性の違いが随所に見受けられ、今や完全に
”天野スタイル”を確立したと言ってもよいのではないでしょうか。
そういえば、写真にあるFE108S使用の”スワンa”を聴いていませんでした。残念!




2004.11/15 モスビンさん
*カートリッジ約150個!ハイCPリード線は、ここから生まれる!



<写真(左)D−57(FE208S+T500A)(中)カートリッジのコレクション(ほんの1部)(右)アナログプレーヤー>
”ひとり言”で紹介させていただいた、リード線製作の第一人者
モスビンさんです。おびただしい数のカートリッジは、まさに宝の山!アナログマニアなら、喉から手が出るほど欲しい名機がずらりと並んでいます。中には複数個所有の希少品もありました。モスビンさんはカートリッジの個性に合わせたリード線研究を日々行っています。線材はもちろん、半田の質にまで拘ったリード線製作は、職人技と言ってもよいでしょう。私も2種類持っていますが、確かな品質はとても素人の手作業とは思えず、まさに玄人はだし的な仕事です。
簡単にシステム構成を紹介します。SP:D−57(FE208S+T−500A)/プリアンプ:サンスイC−2301V/パワーアンプ:サンスイAUX−1111MOSV(本来はプリメインアンプです)/フォノイコライザー:SME SPA−1HL/MCヘッドアンプ:パイオニアH−Z1/MCトランス:LYRA ARION/ターンテーブル:テクニクスSP−10Mk3/アーム:テクニクス EPA−100(主にMC−L1000用)・SME 3012R(LYRA パルナサスDc.t)・IKEDA IT407(IKEDA9シリーズ)/CDプレーヤー:TEAC VRDS−25xs
試聴はCDから行いました。音楽ソースはマライヤ・キャリーの「LOVE TAKES TIME」。全体的にすっきりとした音調ですが、VRDS−25xsにしては細身で軽さが目立ちます。しかし中高域の質感は旧型ユニットでしか味わえない開放感があります。同じ曲をアナログ盤で聴いてみました。ここからが本番です。カートリッジはテクニカのF3−U。中低域の厚味が増し、バランスが良くなりました。これで充分だと感じましたが、試聴は続きます。リード線を次々と交換していきます。(正確には5個のF3−Uを交換していきました。そうです!同じカートリッジが5個あるんです!これは全て、リード線の実験のために購入したそうです。)リード線を交換することで、面白いように音が変わり、5種類のF3−Uの音が楽しめます。この中からお気に入りを選んでいくわけですが、なかなかどの音も捨て難いといった印象でした。更にカートリッジを徐々にグレードアップして行きます。(ここでも同じ種類のカートリッジをリード線別に交換)テクニカのAT−33ML/PTG/VTG/R/ART−2000/ビクターのL−10/L−1000。音の変化を確認しながらIKEDA9SUPUREMO GOLDにたどり着きました(かなり、はしょってます)。L−1000まで聴いて、もう充分いい音なんですが、IKEDAは何かが違いました。アナログ盤のスクラッチノイズが弾け飛び、散乱します。こんなノイズは聴いた事がありません。時折黒板を引っかくような音が微かに聴こえ、サ行が歪むのですが、(これはレコードの汚れが原因の大半だったようで、クリーニング後はかなり改善されたそうです)、低域は力強く、中高域は抜け過ぎるくらいです。最後に長岡先生推薦のA級外盤のピアノ曲を聴きましたが、D−57+FE208S+T−500AとIKEDA9SUPUREMO GOLDとの相乗効果で、高域成分の豊かさは尋常ではなく、むやみにハイ上がりにならずに際立つ臨場感と透き通る音質は、聴き惚れるを通り越して、獲り憑かれてしまいそうです。うまく表現できないのですが、イメージとしてはドラえもんのどこでもドアを開いたような感じで、SPの周りに異空間が出現します。この音を聴いた時、長岡先生の「再生と言う言葉が、生命の復活、甦りを意味するのであれば、D−55こそ、再生機であろう。」という言葉を思い出しました。このきわどい音は私の理解の範疇を超えており、音が正しいかどうかなどはどうでもよく、オーディオは個人の趣味であり、特に自作派は万人が好む音作りなど全く無意味と言わんばかりでした。
モスビンさん曰く、「アナログはレコードクリーニングが基本で、最も重要なんです!カートリッジの性能は、相性の良いアームがなければ語れないです!」日々、実験を繰り返しているからこそ、この言葉には実感がこもっていました。

モスビンさんのヤフーオークションはこちらです・・・


2004.12/27
阿部昭男さん<その2>新作エスカルゴ


ご覧ください。またやってくれました。このデザイン、もうサイコーです!テクニクス製10センチユニット使用(1個500円程度)のフロントロード+バックロードホーンです。BH部分の音道構造もMDFを曲げて作られており、まさにエスカルゴそのもの!ユニットのエッジとダンパーには液体ゴム?を塗布しているらしく、対入力の高さには驚かされました。これから下部の塗装に入るとのことですが、完成後は更にゴージャスなSPとなるでしょう!(欲しい〜)



2005.4/29
石田健一さん<その3>*サーロジック効果”を聴く!*
写真(右)は、stereo誌(2005/1月・3月号)の「あなたのお部屋をワタシがチューン!」で特集された、石田邸のリスニングルームです。サーロジックの村田氏の手に掛かったリスニングルームは、いったいどのような変貌を遂げたのか?!ルームチューンにおける技術論は、Stereo誌を読んでいただくとして、ここでは私が実際に体験した音の感想を書き記していきたいと思います。

石田邸にお邪魔するのはこれで3度目になります。最初はリスニングルーム完成直後。2度目は石田さんご自身による、リスニングルーム調整後。そして今回は、音響調整のプロフェッショナルによって構築された音を聴けるという幸運に恵まれました。
試聴に使用したSPは石田さんのオリジナル「木彫」。ユニットにFE88ES−Rを使用したバックロード・バスレフ型。このSPは小型でありながら低域は50Hzまで充分なレベルで再生し、また88ES−Rの持つ透明感あふれる中高音を存分に生かした完成度の高いシステムとなっています。この「木彫」の音は以前にも聴いていますが、音響パネルの設置に対して、どのような反応を示すのか非常に楽しみでした。

最初に聴かせていただいたのは、サラ・ブライトマンのライブ録音。いきなり2Chとは思えないほどの臨場感と、これまた8.5cmの小型SPから出ているとは思えない低域の量感とパワー感!あっけに取られるとはこの事でしょう。この雰囲気は、まるで小さなコンサートホールです。更に驚いたのは、たいして録音の良くないソフトでも、 うまく聴かせてくれる事です。

一般的に高域が物足りないと感じると、安易にツーイーターの追加を考えますが、この音はそんなレベルではありません。次元が違います。根本的に違うのです。実はこの音を聴くまでは、反射音を増やす事に懐疑的でしたが、そんな考えは何処かに吹っ飛んでしまいました。この音響パネルには、フラッター・エコーや定在波を減少させ、高域成分を拡散する効果があるようです。
(詳しくはこちらをご覧ください・サーロジックHP)

この音を聴いて、私が常日頃感じていた高域成分の物足りなさの解決策が明確になりました。足りないのは”部屋の残響”だったのですね。どうりで今までツーイーターを追加しても、自分のイメージ通りにはいかなかった訳です。

オーディオは部屋だ!サーロジック効果に、衝撃を受けまくりの1日でした。


2006.10/23
鉄人Wさん*至近距離で聴く38cmウーハーの存在感!*
静岡のオーディオ愛好家の方々から、”鉄人”と呼ばれるWさんです。
オーディオ暦はそれ程長くはないと伺いましたが、周りのオーディオ仲間の知識と経験を素早く取り入れ、リスニングルームの天井裏や床下を、自分で補強されたとか!裏と下ですよ(ヒエェ〜)!そして部屋中に張り巡らされた石製の反射板は、Wさんのアイデアによるもので、これはベテランオーディオ仲間の好評を得て、皆に採用されています。

システムでまず目に付くのは、Wさんによる自作箱に装着されたJBLの38cmウーハー!そして、やはり自作のウッドホーン!早い話、SPの箱は全て自作ということです。

チャンネルデバイダーを用いたマルチ構成で、「音の変化も日進月歩」と、周りの仲間からは最大の注目を浴びています。鉄人と称される行動力と、良いものをドンドン取り入れる素直さが、こうした急速な進化を促すのだと強く感じ、頭が下がる思いでした。

現時点での音作りは、さらりとした中高音に、分厚く迫力のある低音。耳元で囁くようなボーカルに、いきなりドカンと低音が押し寄せ、ひ弱な私はこの迫力に負けて、リスニングポイントの遥か後方に逃げる始末。この迫力は石パネルによる反射効率がよいことの証明でしょうか!?この部屋の環境なら、どんなSPもうまく鳴らしてくれそうな気がしました。


2006.10/23
EVAさん*これはオーディオホールだ!*
伊豆の国からのEVAさんのお宅です。写真は、リスニングルームの2階席?2階の廊下?から撮りました。

EVA邸は、オーディオのために設計建築された、オーディオホームです!天井の高さといい、傾斜といい、オーディオには抜群によい環境です。リスニングポイントは、高めに設置されたSP の影響で、舞台を少し見上げているコンサート会場の最前列席のイメージ。リスニングルームは、さしずめオーディオホールといったところでしょうか。さらに サーロジック社のパネル導入により、完璧とも思える音響空間に仕上げられています。( EVAさんの情報)( EVAさんの情報2

左右の間隔が広めのSPから発せられた音波は部屋中に広がり、広大で見通しの良い音場を再現します。センターに定位するボーカルの実在感、さらりとした質感は、メインのOB1(PMC)の持ち味を存分に引き出すことに成功したからでしょう。
超低域はサーロジック社のウーハーを2台使用!高域も無指向性ツーイーターで粋な味付け!EVAさんの「適度なドンシャリ感は音楽を楽しく聴かせてくれる」という言葉には説得力がありました。
ウーハー特有の充分な低域の量感があるのに圧迫感がなく、音域バランスや力強さ、厚みなども程好いので、音楽ジャンルを問いません。部屋の特性はもちろん、低域が中〜高域に及ぼす影響、高域が中域〜低域に及ぼす影響を正しく理解していなければ、なかなか出てこない音です。
階段を昇り2階席(?)に移動して聴いてみましたが、ホール感やバランスが崩れず、下で演奏しているかのように自然に聴こえます。これは実に味わい深い音でした。

部屋に加え、電源や配線ケーブル類、防振などにも気を配り、オーディオ機器に支配されることなく、使いこなした結果でしょうか、まるでオーディオ機器たちが 、EVAさんのために音楽を奏でる、演奏者のように感じられました。


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