宿沢広朗氏のテストマッチより 


大西鉄之祐氏の愛弟子、宿沢広朗氏も尊敬する指導者のひとり。大西指導理論を現代風にアレンジした手法でジャパン、早稲田を率いた。ワールドカップ後に著した「テストマッチ」からチーム作りを探ると、驚くほど大西氏の影響がうかがわれる。


宿沢広朗氏(ラグビーワールドカップ日本代表監督、早大OB、住友銀行勤務)の「勝つために何が必要か」

スポーツ観、選手の育て方、チーム作り、戦術論

 

チーム再建への道・・1989春朝日新聞のインタビュー記事より

善戦に満足せず勝敗にこだわる

日本代表チームの一体感 代表選手のプライドを喚起する

スポーツの原点は勝利・勝利に対する執着心をなくすとそれはスポーツではなくレジャー

 

勝つために何が必要か・・著書「テストマッチ」より

選手の選抜・・人材の確保

どんな選手を使うかしっかりしたポリシーが必要・・自分のチーム

長所を伸ばす(生かす)方が結果として選手、チームにとってプラス

短所を修正することに神経を使いすぎて持ち味を失うマイナス

短所を直すことには限度があるが、長所を伸はすのは無限である

    若い選手を育てながら使う・・チームとして若手を伸ぱしていくことにより、一体感の創造、代表選手としてのプライドの醸成を計る

戦法の決定・・コピーのままでは本物に勝てない

オリジナリティーを持つ

必ず完成させてから判断する

日本人に最も適した攻撃、防禦法を用いることが必要

戦法は理論的でなければならない・・理論の裏付があって初めて精神論が生きる

    どうしてこのようなディフェンか、なぜ、このような攻撃が有効か、理論的に選手に説明しないと納得しない

 納得しない戦法、戦術はいくら練習しても本物にはならない

絶対に勝て→"どうやって"勝つのか考えて指導

がんばれ→"どこでどのように"具体的にかつ理論的にがんばるのか指示する

    精神論的なものはプラスァルファーのものであって、あくまで理論が優先すべきである

自由奔放とは実際には無責任な部分が多い

格上のチームと戦うには組織的に守り、パターン化した攻撃が必要

計画された戦法、戦術、ゲームブランに基づいて試合を行う

      →それが良い結果を生まなければ戦法の間違い、練習の不足、選手のセレクションミスなど理由が明かになる

      →次のステップ

 

情報

勝つためのチーム作りに情報は不可欠

記録を競うのではなく相手と得点差を競うスポーツでは相手を知る必要がある

情報は過度に頼ったり、使い方を誤ると有害

チーム作りが優先され、ブラスアルファーの要素として有効に使用

1情報の収集・・マスメディァ、自分の目、対戦

2情報の分析・・ビデオチェック、データ、作図、個々の能力技量の判断

3情報の伝達活用・・説得力、印象づけ、洗脳、拡大伝達、→ 実感

選手に対する説得力の源

 

チームワーク

チームは作るがチームワークは生まれるもの

優れたチームワークとは優れた個人の集合体(判断力、スキル)

悪状況の時こそチームワークの真価が間われる

意図していない、想定されていない場合でどのようにチームとして対応し、どのようにチームとして機能するか

全員が速く正確な判断を下し、優れたスキルで対応 → チームとして機能

チームワークを生む要素・・チームのバックボーンとなる意識が必要

強いチームに目的意識は不可欠な要素

 

リーダーシップ

リーダーは選ぶより育てるもの

ゲームの中で、ビンチとチャンスの意識をチームに徹底させるのがリーダーの役割

 

ヘッドコーチ(監督)と選手

勝つ可能性を引き上るための正しい戦略、戦法、惰報を考えるのが監督、それを実行するのが選手

 

楽しむことがレベルアップの第1歩

ジュニアクラス…考える、アイデア、ディスカッション

自分たちで考えることでプレーの柔軟性、理解力が高まり、コーチングが効果的になる

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