春に花が咲けば、わたしたちは 花を見に出かけます。 夏は緑の濃さを、 秋は赤や黄に染まった山々を、 冬は雪の白を。 日本人とは、 なんと季節の色に敏感な人びとなのでしょう。 移ろう四季の色彩を、 その一瞬一瞬のきらめきを、 生ある草木のいのちを借りて永遠に定着させたい。 『本・草木染』は、そんな願いから生まれました。 一本の糸、一枚の帯のすみずみで、 この国の自然と季節を愛し、慈しむ心が、 深く濃く、そしてやわらかに呼吸しています。