1−C筑波山の見事な変身
・八溝山地の南端に位置し、北部関東平野から美しく雄大な姿を眺めることができる筑波山、この山の語源にも古代人のすばらしい感性が見られます。
・筑波山の南には坂東太郎の異名をもつ利根川が流れ、その下流部及び霞ケ浦地区の水郷とこの山を含めて水郷筑波国定公園に指定されています。
・筑波山の語源を筑波の音から考察すると、〔つくば〕の元の音は〔つぅくぅま〕又は〔つぅくぅむゎ〕ですから、〔つぅ=繋がる、くぅ=結合する、ま=本当に大きい〕か〔つぅ=繋がる、くぅ=結合する、むゎ=本当に丸い〕何れかになります。
・「繋がり結合して本当に大きくなる(山)」か「繋がり結合して本当に丸くなる(山)」では、「山」そのもの語源が「本当に高くて重なりあうもの」ですので、地名のアイデンテティーとしては「高い、大きい」は「山」の名称としてはありふれていて、「丸くなる」の方に軍杯があがりそうです。
・筑波山の山頂を真東又は真西から眺めると、男体山と女体山の二つの尖がった頂きが中央アルプスの乗鞍岳に似た形をしています。この方向からでは、とても山頂部を丸い形としては認識できません。
・本当にこの山は、元の形から「丸くなる」ように変化するのでしょうか。きっと、内陸部への最良の交通路であった利根川を上流の鬼怒川へと溯るときの山の姿の変化に違いないのですが。
・利根川河口の銚子付近から舟で溯るのは大変ですが、幸いヘリコプターパイロットでしたので宇都宮から霞ケ浦への飛行の帰りに、利根川沿いに飛行して山の形の変化を観察すればよかったのです。
・水面からの眺めと全く同じではありませんが、ヘリコプターの飛行高度はそれほど高くはないので、ほとんど同じような感覚で山の姿を観察することができます。飛行速度はおよそ時速200km、新幹線の速度とほぼ同じですから、2・30kmの飛行所用時間は10分以内で、あっという間に筑波山の全容解明は終了です。
・離陸して間もなく、東側から眺めた二つの山頂はみるみるうちに接近一体化して、見事に一つの山頂の丸い山に変身して行きました。しかも、後方の山々を従えて。
・利根川を溯った古代の人々も、この山の姿の見事な変化を〔つぅくぅむゎ=繋がり結合して本当に丸くなる(山)〕の音として地名(山の名称)に残したのです。この変化は、もちろん、利根川を下るときでも同じように見ることができます。
