ふれあい調査五感アンケートで地域の特性探る
日本自然保護協会による「大隅照葉樹の森プロジェクト」の川上地区ふれあい調査が肝付町の川上地区で行われた。この日は、各地区振興会代表やNPO原生林の会メンバーらが集まり、五感アンケートを集約し、分類する作業が進められた。

ふれあい調査五感アンケートの集約作業のプロセスを説明する同協会の小此木宏明研究員
五感アンケートをもとにカードを分類する作業風景
前もって行われた「聞いて」「見て」「匂って」「触れて」「味わって」の五感アンケートを集約し、色ごとに分類されたカードを同類ごとに並べる作業
集計した結果は「山」に関するカードが多く、川上地区は生活と山が密着していることがうかがわれた。
調査結果を生かす
集計作業後、調査結果をどう生かすか全体討議が行われた。今後、調査結果をマップ作り等に生かし、実際に歩いて現地調査を行うことなどが話し合われた。振興会の代表者が年度交代し、活動の引き継ぎに心配が残るが、今後も同協会と地域、NPOが協力しあって活動を進めることが確認された。

川上地区ふれあい調査について     公益財団法人日本自然保護協会
ふれあい調査は、地域の自然に対する住民の方の思い、地域で蓄積されてきた伝統的な農林漁業などの自然の利用方法、自然との関わりの中で成り立ってきた暮らし方を「自然とのふれあい」と呼び、地域の方とともに明らかにしていく調査です。
 現在、日本自然保護協会では、宮崎県で「綾の照葉樹林プロジェクト」を進めていく中で全国的にもわずかになってしまった原生的な照葉樹林(国土の約1.6%)を保全するために南九州の照葉樹林の現状調査を行っており、その一環として大隅の金弦の森の植生調査を行っています。そこで、この貴重な照葉樹林を保全していくために金弦の森に近接する川上地区の皆さんが、森とどのように関わりを持って暮らしてきたかについて明らかにしたいと考えています。
 この調査の結果は、照葉樹林の保全に活用させていただくだけでなく、川上地区の人たちにとっても地図や冊子にまとめることで記録として残し、川上地区ややまびこ館に訪れる人に地域の魅力を伝えたり、子供たちの郷土学習などにも活用することができます。また、アンケートや聞き取り調査、まとめの作業などを地区の方や外から参加してくださる方と一緒に進めていくことで相互に理解を深めたいと考えております。
 詳細については説明会の際に他の地域の事例なども交えて紹介させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。