急ぎ足の秋2004.12.5
お盆を過ぎると、秋は突然やってきます。
それは、夜のヒヤッとした風に紛れてしのび込んでくるのです。
この頃には、カッコーの声は聞かれなくなり、トンボがたくさん空を飛び、稲の穂も膨らみ始め、朝露が降りるようになって、秋はだんだん深まっていきます。
夏ほど短くはないけれど、日ごと移り変わり姿を変え、かけ足で立ち止まることなく過ぎていくのが秋。
国道沿いの旗がさくらんぼからぶどうへ変り、沿道の果樹園の木々にラ・フランスやリンゴが色づく頃、秋は終わりを告げ、遠くの山の頂きから、冬は少しづつ近づいてくるのです。
白という色の美しさ2004. 2.28
春が近づき、まわりの景色も真っ白というよりは、ところどころ茶色い色が見え始めています。
田舎の風景は、春・夏・秋とどの季節も、少ない色数の様々なトーンで彩られています。例えば、緑色は萌葱色から若草色、草色、松葉色、苔色など、たくさんの種類の緑で山を覆います。
しかし四季の中で、冬だけは白一色につつまれるのです。
初冬の頃どんよりとした空の下で、冴えない感じに見えた田んぼや野山が、真っ白い魔法で、同じ景色とは思えないほど美しく変身するのです。
田んぼの中にポツンとたった民家さえ絵になるような、そんな不思議な魅力が白い色にはあるように思えるのです。
雪の降るところに住んで好きになった色、それが白い色でした。
おいしいものたち2003.12.17
秋が過ぎ、冬が来て。季節が廻るたびに思うことは、「ああ、あれの季節だなぁ。。。」と感じる食べ物のなんと多いことか。
都会に住んでいれば、色々なものという点から見ると、ほとんどのものは手に入るけれど、季節感ということでは田舎の圧勝かなと思うのです。
秋になれば、道路から木になるリンゴの大きくなっていく様子が手にとるように見えたり、冬が始まる頃には、あちこちで白菜や青菜を干す姿や、のれんのように吊るされている干し柿を見て、「あ〜、冬が来るんだなァ」としみじみ感じるような。そういう意味で、暮らしと濃密な関係にある食というものが、あるんですよね。
スーパーに並んでいるだだけでないおいしいものたちが、たくさんあることは、本当に幸せなことだと感じる毎日です。
田舎暮らしのここがいい!2003.9.26
早いもので、ここに越してきて丸4年が経ちました。
自然がいっぱい、食べ物がおいしい、のんびりできる、よく言われることでどれもほんとにそうだと思うけれど、最近もっとすごいことに気がつきました。
よく言えば好奇心旺盛、実のところ気が多い私にとって、身の回りに情報と物が溢れすぎていることは、あちこちにやってみたいことや欲しいものがあって、何かを決める時に迷う原因となっていたのです。
ところが身の回りや暮らし方がシンプルになってくると、だんだん物欲がなくなって、自分にとって本当に必要な物や、大切なもの、好きなことがはっきり見えてきたような気がしています。いやでも自分と向き合う時間が増えたからなのかな?
暮らしてみてわかった、田舎の良いところです。