2003年6月13日、私は永年のフェバリット・ポップスターであるデヴィッド・ゲイツをアメリカで初めて見る事が出来ました。カリフォルニア州サンタアナ市、ロスアンジェルスから約60キロ南東に位置した所にあるGalaxy
Concert Theatreで行われたゲイツのアメリカ・ライブ・ツアーのコンサートを観て来たのです。今回、私はネットで知り合ったブレッドファンのRさんをお誘いしたのですが、この企画が実現したのもRさんの御協力があったからであり、この場をお借りしてRさんに感謝したいと思います。
私達は6月11日夕刻に成田を立ち、凡そ10時間後にLAX着、LAの市内観光をした後アナハイム(ディズニーランドがある場所で有名です)に宿を取り、その間エジソン・フィールドであったアナハイム・エンジェルスVSフィーリーズのメジャー・リーグ観戦をしたりディズニーランドをぶらついたりして余暇を過ごしました。
そしていよいよ当日、開演1時間前の午後7時に着いた会場のGalaxy Concert Theatreの周辺は閑静な場所でしたが、入り口付近には数十人の客が列を作っていました。私達東洋人を見つけて珍しかったのか前に並んでいたビールを片手にしたブレッドファンには見えそうにない(失礼)如何にもヤンキーといった大男が‘何処から来たのか、ゲイツのファンなのか’と親しげに声をかけてき‘彼は天使の声をしている’等と陽気にはしゃいでいました。会場内に入ると更に多くの客が列をなしており徐々に熱気を帯びた雰囲気になって来ました。私達の席はステージに向かって右側の2階端になり今一つの場所になりましたが仕方ありません。凡そ500席のシートは略満員、私達の席の近くが少し空いていましたが、見渡せばSold
Outに近い状態だったと思います。年齢層は30代から50代前半といった感じで、Week
Endの夜は開演前から結構盛り上がっていました。隣の席には40代(我々と多分同年代)のカップルが2組いましたが、‘デヴィッド・ゲイツのベスト5は?’等と話し声が聴こえたりして、いい雰囲気が漂っていました。場内スピーカーからはリンダ・ロンシュタット等のBGMが流れていましたが、折角ならゲイツかブレッドの曲を流してくれれば気が利いていたのですが(笑)。午後8時10分過ぎ、前座のBrooke
Ramelという女性シンガーが登場、ヴァイオリン奏者をバックにギターの弾き語りで40分程度美しい歌声を聴かせました。そして休憩を挟んで9時10分頃、バッキングのJerry
Flowers(Bass)Randy Flowers(Guitar)の兄弟と10人編成のストリングス・メンバーが最初に現れ、そしてついにデヴィッド・ゲイツの登場となりました。ゲイツはふらりとステージに現れいきなりMake
It With Youから歌いだしました。私はゲイツの登場がさり気なく何か自然に現れたのでやや拍子抜けした感じを受けましたが、これまで30数年間彼の人間像を想像してきたものを振り返れば納得できるような、そんな一瞬でした。Make
It With Youは最初のレガートの部分を注目していたのですが、ゲイツの声はやや年齢(62歳)を感じさせるものの殆ど問題ないと思いました。ゲイツのアコースティック・ギターが曲をリードして行き、流れるようにセブンス・コードの名曲が終わり、ここでゲイツの今夜の来客への挨拶。2曲目は新曲のThe
Mustang、やや地味なナンバーですがカントリー・フレイバーな最近のゲイツらしい1曲です。この曲ではランディーのリード・ギターのサポートプレイが光りました。3曲目はブレッド・ナンバーのDiary、当に弾き語りの見本のような曲でレコードと同じ感覚でした。4曲目はLove
Is Always Seventeen、ゲイツはこのラヴ・ソングを53歳の頃作っているはずなのですが、彼の歌作りの基本はブレッド全盛時代と全く変わっていないのでしょう。5曲目はGuitar
Man、このあたりになるとやはりドラムが欲しかったというのが正直な感想ですが、しかし結構聴かせるもんです、ゲイツさん。やはりメロディーラインの良さが抜群なのです。ランディーのリード・ソロはレコードに於けるラリー・ネクテル程のインパクトはありませんが、まずまずでしょう。6曲目は再びゲイツの新曲Mirror,Mirror、これもシンプルな曲調でドリーミーな歌詞が本当にゲイツらしいです。7曲目はHeart,
It's All Over、シンプルで美しい演奏が続いて行きます。8曲目はBaby I'm-A
Want You、十八番のメジャーセブンス・コードが曲を美しく導きます。ゲイツのファルセットは流石に全盛時代そのままという訳にはいきませんが、まだまだ大丈夫でしょう。9曲目は新曲のFind
Me、シンプルなバラッドで最近のゲイツの定番のようなナンバーです。10曲目はSweet
Surrender、ギター・マン同様ドラムがあればもっと良かったナンバーですが、この頃になると何故かドラムレスの違和感が払拭されている自分にふと気が付きました。これはフラワーズ兄弟のバッキングの上手さも一役買っているのだと思います。11曲目はAubrey、レコード同様ストリングスが効果的な1曲でした。12曲目はゲイツは一休み、ギターのランディー・フラワーズのソロでOver
The Rainbow。テクニカルなプレイを披露しました。コンサートはいよいよ終盤に差し掛かり観客もコンサートにどっぷり酔いしれた感じでした。13曲目はGoodbye
Girl、ゲイツは今日初めてピアノに向かい、何時も聴きなれているイントロが会場に響き渡ると大きな歓声が上がりました。やはりこの曲はアメリカでは絶大な人気があるようです。コンサートの中盤に何人かの女性がGoodbye
Girl!のリクエスト・コールを何回もしていたのが印象に残っています。14曲目は組曲Clouds,Rain,15曲目はLost
Without Your Love、これらの3曲がピアノ伴奏です。ゲイツのピアノはレコードで聴くプレイと略同じで充分観客を魅了させたと思います。この3曲の演奏の出来は本当に素晴らしかったのですが、ドラムが入ればもっと効果的だったでしょう。16曲目はLove&Bide、ビリー・ディーンのアルバムMen'll
Be Boysに収められたゲイツのしみじみとしたバラッドです。17曲目はEverything
I Own、これもイントロで大きな歓声、サビのフレーズでは前方の多くの観客は一緒に口ずさんでいました。曲の終了と同時に大歓声でした。そして最後の18曲目はアンコールのIf、観客はやはり口ずさみメロディーに合わせ手を振っている人も多くいました。この後再アンコールのスタンディング・オベーションと歓声が凄く、しばらく鳴り止まずゲイツはもう1回出てくるのかとも思いましたが、残念ながらステージには現れませんでした。約80分のコンサートはあっという間に終わり、しばらくこの場を離れたくない思いもありましたが、その時は遂にデヴィッド・ゲイツのライブを観たという実感があったのだと思います。
全体としてはレコードで聴く曲にドラムがないという感じでアレンジに大きな変化はありませんでしたが、ドラムレスでも結構聴かせるもんだな、というのが感想です。またランディー・フラワーズのエレクトリック・ギターとジェリー・フラワーズのベースが非常に良いサポートをしていたと思います。ただ個人的にはドラム入りでロックナンバーも採り入れて欲しかった、というのが率直な意見です。私達の席は端に位置しストリングスの反響が今一つであったのもやや悔やまれます。またゲイツはコンサートの途中かなりジョークを飛ばして観客を何度も爆笑させていたのですが、私は英語が苦手でよく解らなかったのが唯一残念でした。(笑)
そして何よりも強く感じたのは多くのブレッド・ナンバーが本当にアメリカのファンに愛されているのだな、という事でした。そういう訳で念願のデヴィッド・ゲイツ(本当はブレッドですが)のライブをアメリカで観る事が出来て本当に良かったと思っています。近い将来日本でも実現する事を願うばかりです。
| Make It With You |
| The Mustang |
| Diary |
| Love Is Always Seventeen |
| The Guitar Man |
| Mirror, Mirror |
| Heart, It's All Over |
| Baby I'm-A Want You |
| Find Me |
| Sweet Surrender |
| Aubrey |
| Over The Rainbow |
| Goodbye Girl |
| Suite: Clouds, Rain |
| Lost Without Your Love |
| Love&Bide |
| Everything I Own |
| If |
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ステージから観た会場