“ねりまの阿麻和利”

「組踊・肝高の阿麻和利」 あらすじ・登場人物紹介


◆ あらすじ

 2004年、真夜中の勝連城跡。学校内で噂になっている、年に一度の「幻の村祭り」の真偽を確かめるために、こっそりと城跡に忍び込んだ、きむたかの子達。雷鳴の中、現れた「長者の大主(ちょうじゃのうふしゅ)」から渡された巻物には「阿麻和利の乱」の真実が書き記されており、きむたかの子達はやがてその内容を読み解く内に、歴史の闇に閉ざされた民草の王としての、真の阿麻和利の姿に近づいてゆく。

 舞台は1456年当時の勝連にさかのぼる。海を渡りたどり着いた浜での、「加那(かなー、阿麻和利の童名)」と正義漢3人との出会い。「望月按司(もちづきあじ)」追放と10代目の城主「阿麻和利」の誕生。首里王府の黒い策略。「尚泰久王(しょうたいきゅうおう)」の娘「百十踏揚(ももとふみあがり)」との政略結婚。そして旅芸人の姿を装った「鶴松」「亀千代」の罠。

 琉球統一の大きな時代のうねりの中で、台風の如き情熱で駆け抜けた風雲児「阿麻和利」の物語を、546年の時を超え、現代版組踊として地元与勝地域の中高生が見事に演じ切る。


◆ 登場人物紹介

人物関係&紹介図
阿麻和利  あまわり
10代目、そして最後の勝連按司(あじ)。サバニ(小舟)で勝連の浜にたどり着く。「加那(かなー)」が子供の頃の名前。「阿麻和利」は按司(王)となってからの名前。
百十踏揚  ももとふみあがり
尚泰久王の娘であり、護佐丸の孫でもある彼女は政略結婚で阿麻和利に嫁いでくる。
平安座 ハッタラー  へんざ はったらー
あの世とこの世のお使い人。ちょっとお調子者の、物語の案内役。
肝高の子  きむたかのこ
現代の勝連に住む子どもたち。「幻の村祭り」の噂が本当か確かめるために夜の勝連城跡に。そこであずかった巻物を読み解いていく。
長者の大主  ちょうじゃのうふしゅ
幻の村祭の中心。村の長(おさ)的存在。肝高神から受け取った巻物を肝高の子らにあずけていく。
肝高神 きむたかがみ
肝高の守り主。雷鳴の中降りてきて、「勝連最後の按司がいまだに“逆賊・阿麻和利”と悪者あつかいである。無念を晴らしてほしい」と巻物をあずけていく。
屋慶名 太郎  やけな たらー
平安名 次郎  へんな じらー
南風原 真五郎  はえばる まぐらー
勝連の正義漢3人組。民を苦しめている望月按司を追放しようと浜で秘密の相談をしていた。そこで彼らは加那と出会う。
望月按司  もちづきあじ
望月の妃  もちづきのきさき
勝連の9代目按司。民衆を牛馬のように扱い苦しめていた。その妃も、お付きも、一緒になって好き勝手をやっていた。
尚泰久王  しょうたいきゅうおう
首里の王様。前王が死んだとき王位争いが起きて甥と兄を亡くしているため、これ以上の争いごとは嫌だと考えていたが…。
金丸  かなまる
首里の策士。目の上のこぶになってきた阿麻和利と護佐丸を亡き者にしようと画策する。
大城 賢勇  うふぐしく けんゆう
踏揚のお付きとして勝連に来る首里のスパイ。踏揚とは幼なじみ。
鶴松  つるまつ
亀千代  かめちよ
護佐丸の子どもら。父の仇を討とうとする。
護佐丸  ごさまる
舞台には登場せず名前だけ出てくる中城(なかぐすく)の按司。踏揚の祖父であり、尚泰久にとっては岳父である。阿麻和利にとってはライバルの一人。
*以上の主な登場人物の他、精霊たちや大勢の村人等が登場します。

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